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(あ)悪魔のささやき 

作:菊川近子
単:講談社コミックスフレンド「悪魔のほほえみ」より(1985)

弓岡真朝は真夜中、不思議な声に導かれ窓から飛び降り自殺してしまう。一人娘を亡くして悲しむ両親の元に、ある日、真朝の親友・仲佳織という少女が訪れる。真朝によく似た雰囲気の彼女を両親は暖かく迎え入れるが、実は彼女こそ真朝を死に追いやった犯人だったのだ。弓岡家の財産をねらう彼女は、弓岡家の養女となり催眠術を使って真朝の婚約者や両親を次々に自殺させていく。

冒頭の、真朝が佳織の暗示により飛び降り自殺をするシーン、佳織が自己暗示で眠りに入るシーン、婚約者への誘導、催眠にかかった母親がガス自殺を図るシーンなど、見所も多く楽しめます。
現在では、催眠術による犯罪をこれほどストレートに描いている漫画にはなかなか出会えなくなりました。そういう意味では、個人的にとても気に入った作品です。
(紹介:けいけいさん 文:kurukuru)

akuma-no-sasayaki01.jpg■佳織は、自分の正体に気づいた婚約者を死に追いやるために催眠術を施す。
「私の目を見て」の言葉に始まり、術師の瞳のアップ、相手の呆然となる表情と続くまさに王道のコマ割り。

akuma-no-sasayaki02.jpg■暗示をかけながら、さらに相手の目の前で手を動かす。
背景のおどろおどろしさや、術師の顔に強い陰影をつけることにより、少女漫画には珍しい程に妖しさを醸し出す催眠シーン。

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